天狗風 [読書]

怖かったです;

天狗風 霊験お初捕物控(二) (講談社文庫)

天狗風 霊験お初捕物控(二) (講談社文庫)

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/09/14
  • メディア: 文庫


夜、目を閉じるの怖かった。
夢に観音さま出てきたらどうしようって;
や、まじで[がく~(落胆した顔)]



観音さまの姿を借りている、
ということが、まずもっておそろしい・・・・
それに、「私は美しいかえ?」って・・・語尾が気持ち悪すぎました;
活字から想像してしまうもんだから余計;

結末は、やさしい宮部テイストでほっと安堵^^

あと、解説が印象的だったな。
宮部みゆきの思考が嬉しい。そうよねぇって思った。

「昔は女性が押さえつけられたり自由を奪われた反面、
限られたなかで味わえた古いタイプの幸せ。
今、女の人もいろいろなことに挑戦したり、自分の人生を切り拓ける反面、
そのことで追い立てられる疲労感もある。
権利を獲得したり解放されたぶん、
かつて持っていたある種の特権的な幸せを手放さざるを得なくなってきている」

それから、生と死のこと。

「江戸ものを書くのは
簡単に人が命をとられてしまう時代だったので、
生と死の境目が、たぶん今とは全然違うだろうと思うんです。
おそろしく簡単に死のほうに行ってしまう。
死が身近であっただけに、生きているという面白さに敏感だったんじゃないか、
そのへんのことを怪異譚を通して何とか書けないかと思って、いろいろ手さぐり・・・」

宮部さんの江戸ものに、どっぷり浸かってます。

タグ:宮部みゆき

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